1適与野情愜、千山高復低。
2好峰随処改、幽径独行迷。
3霜落熊升樹、林空鹿飲渓。
4人家在何許、雲外一声鷄。
1適に野の情と愜う、千山が高く復た低く。
2好しい峰は随処に改え、幽かな径で独り行き迷う。
3霜で(葉は)落ちて熊は樹に升り、林は空く鹿が渓で飲んでいる。
4人家は何許に在るのだろう、雲の外で一声の鶏。
1適に野の情と愜う、千山が高く復た低く。
2好しい峰は随処に改え、幽かな径で独り行き迷う。
3霜で(葉は)落ちて熊は樹に升り、林は空く鹿が渓で飲んでいる。
4人家は何許に在るのだろう、雲の外で一声の鶏。
1油壁の香車に再び逢えず、(巫山の)峽の雲は迹も無く西へ東へと任う。
2梨の花さく院落に溶溶ぐ月、柳の絮のとぶ池塘に淡淡ぐ風。
3幾日も寂寥しく傷酒いした後、一番の蕭瑟は烟を禁じる(寒食)の中に。
4魚書を寄せようにも何由て達けよう、水は遠く山は長かに処処も同く。
1江の上を往来う人は、但だ鱸魚の美さばかりを愛する。
2君よ 看い 一葉の舟が、風たつ波の裏に出没しているよ。
1衆くの芳が揺落ちたのに独り嬋妍に、小さな園で風情を尽占め。
2疎な影を横斜めうつす 水は清く浅く、暗な香りが浮動く 月は黄昏どき。
3霜(空)をとぶ禽は下りようとして先ず偸み眼る、粉い蝶が如し(梅の白さを)知ったら合と(悔しくて)魂を断つだろう。
4幸なことにわたしは微吟んで(梅と)相狎くなることが有るはず、檀板や金樽を須いなくとも。
1高楼にて聊く引望れば、杳杳に一の川が平にながれている。
2野の水には渡る人は無く、孤と舟が尽日橫たまま。
3荒れた村には断の靄が生じ、古た寺では流る鶯が語っている。
4旧の業は清らかな渭(水)の遙かかなた、沈く思って忽と自に驚る。
寒食 王禹偁
1今年寒食在商山、山裏風光亦可憐。1今年の寒食は商山に在るが、山裏の風光は亦り可憐い。
2稚子は花に就いて蛺蝶を拈り、人家では樹が依い鞦韆が繋られている。
3郊原の暁の緑は雨が経た初り、巷陌の春の陰は烟を禁じた乍り。
4副使の官は閑だが惆悵いては莫い、酒をかう銭には猶だ碑を撰く銭が有るのだから。