2024年7月26日金曜日

宋詩002 春日、楼に登り、帰らんことを懐う

春日登楼懐帰  寇準

1高楼聊引望、杳杳一川平。
2野水無人渡、孤舟尽日橫。
3荒村生断靄、古寺語流鶯。
4旧業遙清渭、沈思忽自驚。

1高楼(たかどの)にて聊(なんとな)く引望(ながめやれ)れば、杳杳(はるか)に一(ひとすじ)の川(かわ)が平(へいや)にながれている。

2野(のはら)の水(かわ)には渡(わた)る人(ひと)は無(な)く、孤(ぽつん)と舟(こぶね)が尽日(ひがな)橫(つながれ)たまま。

3荒(さび)れた村(むら)には断(とぎれとぎれ)の靄(もや)が生(しょう)じ、古(ふるび)た寺(てら)では流(えだわた)る鶯(うぐいす)が語(さえず)っている。

4旧(むかし)の業(くらし)は清(きよ)らかな渭(い)(水)の遙(はる)かかなた、沈(ふか)く思(おも)って忽(ふ)と自(われ)に驚(かえ)る。


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