2023年2月26日日曜日

白石歌020踏莎行

踏莎行

自沔東来、丁未元日、至金陵、江上感夢而作。

1燕燕軽盈、鶯鶯嬌軟、分明又向華胥見。
2夜長争得薄情知、春初早被相思染。

3別後書辞、別時針線、離魂暗逐郎行遠。
4淮南皓月冷千山、冥冥帰去無人管。

 

沔東から()来て、丁未元日に、金陵に至り、(かわ)(ほとり)で夢に感じて作った。

 

1燕燕は軽盈(かろやか)に、鶯鶯は嬌軟(なまめか)しく、分明(はっきり)()た華胥()()った。

2夜は長い、薄情で(わか)争得(はずもな)い、春の初めに早くも相思で染められ()た。

 

3別れた後の(てがみ)(ことば)、別れる時の針線(はりしごと)離魂(たましい)(ひそ)かに(あなた)()って行遠(どこまでもいきたか)った。

4淮南の(しろ)い月に千山は冷たい、冥冥(くら)いなか帰去(かえ)っても無人管(だれもいな)い。


淳熙十四年(1187)、三十三歳の作。

⇒『宋詞三百首』184踏莎行(姜夔)

0 件のコメント:

コメントを投稿