2024年10月6日日曜日

宋詩042 人の常徳に之くを送る

送人之常徳  蕭立之

1秋風原頭桐葉飛、幽篁翠冷山鬼啼。
2海図拆補児女衣、軽衫笑指秦人渓。
3秦人得知晋已前、降唐臣宋誰為言。
4忽逢桃花照渓源、請君停篙莫回船。
5編蓬便結渓上宅、採桃為薪食桃実。
6山林黄塵三百尺、不用帰来説消息。

1秋風(あきかぜ)のふく原頭(のはら)に桐(きり)の葉(は)が飛(と)び、幽篁(たけやぶ)の翠(は)は冷(つめ)たく山(やま)の鬼(かみ)が啼(な)いている。

2海図(かいず)(の布)を拆(さ)いて児女(こどもら)の衣(ころも)を補(つくろ)い、軽衫(ひとえ)をきたまま笑(わら)って(君はこれからゆく)秦(しん)の人(ひと)のすむ(桃源郷の)渓(たに)を指(さ)す。

3秦(しん)の人(ひと)は(陶淵明の)晋(しん)より已前(まえ)のことを知(し)ることができ(得)るだろうが、降(ほろ)んだ唐(とう)や(元の)臣(しん)となった宋(そう)のことは誰(だれ)がかれらの為(ため)に言(はな)すだろう(誰も話すまい)。

4忽(ふ)と桃(もも)の花(はな)が渓(たにがわ)の源(みなもと)を照(て)すところに逢(あ)ったなら、請(どう)か君(きみ)よ 篙(さお)を停(と)めて船(ふね)を回(もど)しては莫(いけな)い。

5蓬(くさ)を編(あ)んで便(そこ)で渓(たにがわ)の上(ほとり)の宅(いえ)を結(つく)り、桃(もも)を採(と)って薪(たきぎ)と為(し)て桃(もも)の実(み)を食(た)べよ。

6ここの山林(さんりん)は黄塵(ちり)が三百尺(さんびゃくしゃく)、帰(かえ)って来(き)て消息(しょうそく)を説(かた)るには不用(およばな)いから。

0 件のコメント:

コメントを投稿