2024年10月5日土曜日

宋詩041 南安軍

南安軍  文天祥

1梅花南北路、風雨湿征衣。
2出嶺同誰出、帰郷如此帰。
3山河千古在、城郭一時非。
4餓死真吾志、夢中行採薇。

1梅(うめ)の花(はな)ほころぶ南北(なんぼく)のわかれ路(みち)、風雨(ふうう)が征衣(たびごろも)を湿(しめ)らせる。

2(大庾)嶺(れい)を出(こ)えるのに誰(だれ)と同(いっしょ)に出(こ)えようか、郷(ふるさと)に帰(かえ)るのに此(こ)の如(よう)なさまで帰(かえ)るとは。

3山河(さんが)は千古(むかし)から在(そのまま)だが、城郭(じょうかく)は一時(あっというま)で非(かわ)ってしまう。

4餓死(がし)は真(まこと)に吾(わ)が志(こころざし)だが、(囚われの身であるから)夢(ゆめ)の中(なか)で(いにしえの伯夷・叔斉のように)薇(わらび)を採(と)りに行(い)こう。

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