其一
1聖朝開宝暦、淳祐四年春。
2生自前丁亥、今逢両甲辰。
3黄粱一夢覚、青镜二毛新。
4七十八歳叟、乾坤有幾人。
其二
1死灰無復暖、槁木不逢春。
2近日愁多病、今年歳在辰。
3処喧如処寂、求旧不求新。
4笑問長河水、誰為不老人。
其三
1江山一夜雨、花柳九州春。
2過節喜無事、謀懽要及辰。
3年年仍歳歳、故故復新新。
4把酒有余恨、無従見古人。
3黄粱一夢覚、青镜二毛新。
4七十八歳叟、乾坤有幾人。
1聖なる朝(廷)で(新しい)宝暦が開かれ、淳祐四年の春となった。
2前の丁亥より生れて、今 両つめの甲辰に逢う(還暦となった)。
3黄粱の一の夢から覚め、青い镜に二毛が新たにうつる。
4七十八歳の叟は、乾坤に幾人有るだろう(あまりいまい)。
其二
1死灰無復暖、槁木不逢春。
2近日愁多病、今年歳在辰。
3処喧如処寂、求旧不求新。
4笑問長河水、誰為不老人。
1死い灰は復び暖まることは無いし、槁れた木が春に逢うこともない。
2近日は多病を愁い、今年は歳も辰に在っていよいよか。
3喧なところに処ても寂しいところに処る如で、旧(友)を求めて新しい(友人は)不求い。
4笑いながら問いかけてみる 長河の水よ、誰か不老の人と為るかどうか。
其三
1江山一夜雨、花柳九州春。
2過節喜無事、謀懽要及辰。
3年年仍歳歳、故故復新新。
4把酒有余恨、無従見古人。
1江や山に一夜の雨、花や柳に九州の春。
2節(句)を過して無事を喜び、懽びを謀めて辰に要及い。
3年年仍た歳歳、故故は復た新新に。
4酒(杯)を把っても余の恨みが有るのは、従や古人に見うことも無いからだ。
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