2024年10月1日火曜日

宋詩038 新年に自ら唱い自ら和す 

新年自唱自和  戴復古

其一

1聖朝開宝暦、淳祐四年春。
2生自前丁亥、今逢両甲辰。
3黄粱一夢覚、青镜二毛新。
4七十八歳叟、乾坤有幾人。

 

(せい)なる(ちょう)(廷)で(新しい)宝暦(こよみ)(ひら)かれ、(じゅん)(ゆう)四年(よねん)(はる)となった。

(まえ)(てい)(がい)より()(うま)れて、(いま) (ふた)つめの(こう)(しん)()う(還暦となった)。

黄粱(こうりょう)(つかのま)(ゆめ)から()め、(っもりな)(かがみ)二毛(ごましおあたま)(あらた)たにうつる。

七十八歳(ななじゅうはちさい)(じじい)は、乾坤(てんか)幾人(いくにん)()るだろう(あまりいまい)


其二

1死灰無復暖、槁木不逢春。
2近日愁多病、今年歳在辰。
3処喧如処寂、求旧不求新。
4笑問長河水、誰為不老人。

 

(つめた)(はい)(ふたた)(あたた)まることは()いし、()れた()(はる)()うこともない()

近日(ちかごろ)多病(たびょう)(うれ)い、今年(ことし)(とし)(たつ)()っていよいよか。

(にぎやか)なところに()ても(さび)しいところに()(よう)で、(きゅう)(友)を(もと)めて(あたら)しい(友人は)不求(もとめな)い。

(わら)いながら()いかけてみる 長河(かわ)(みず)よ、(だれ)不老(ふろう)(ひと)()るかどうか。


其三

1江山一夜雨、花柳九州春。
2過節喜無事、謀懽要及辰。
3年年仍歳歳、故故復新新。
4把酒有余恨、無従見古人。

(かわ)(やま)一夜(いちや)(あめ)(はな)(やなぎ)九州(きゅうしゅう)(はる)

(せつ)(句)を(すご)して無事(ぶじ)(よろこ)び、(よろこ)びを(もと)めて(とき)要及(おくれま)い。

年年(ねんねん)()歳歳(さいさい)故故(ふるき)()新新(あたらしき)に。

(さけ)(杯)を()っても(すこし)(うら)みが(のこ)るのは(もは)古人(いにしえのひと)()うことも()いからだ

 

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