2024年9月29日日曜日

宋詩036 除夜、石湖より苕渓に帰る

自石湖帰苕渓  姜夔

其一

1細草穿沙雪半銷、呉宮烟冷水迢迢。
2梅花竹裏無人見、一夜吹香過石橋。
 

1細(ちいさ)な草(くさ)が沙(きし)から穿(の)びて雪(ゆき)は半(なか)ば銷(き)え、呉(ご)の宮(きゅうでん)にただよう烟(もや)は冷(つめ)たく水(すい)(路)は迢迢(はてしな)い。

2梅(うめ)の花(はな)は竹(たけ)の裏(なか)で見(み)る人(ひと)は無(いな)いが、一夜(こよい)は香(かおり)が(風に)吹(ふ)かれて石橋(いしばし)を過(よぎ)る。


其二

1美人台上昔歓娯、今日空台望五湖。
2残雪未融青草死、苦無麋鹿過姑蘇。
 

1美(うつく)しい人(ひと)は昔(むかし) この台上(うてな)で歓娯(たのし)んだ、今日(いま)は空(むな)しく台(うてな)だけが五(ご)湖(こ)を望(のぞ)んでたっている。

2残雪(ざんせつ)は未融(まだとけな)い 青草(あおくさ)は死(か)れている、姑蘇(こそ)を過(よぎ)る麋(おおじか)や鹿(しか)さえも苦(まった)く無(いな)い。

 

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