春日田園雑興十二絶 其一
1柳花深巷午鶏声、桑葉尖新緑未成。
2坐睡覚来無一事、満窓晴日看蚕生。
1柳の花 深い巷 午の鶏の声、桑の葉は尖って新しく(芽吹いたばかりで)緑には未成い。
2坐睡から覚来ても一事も無く、満窓の晴日 蚕が生れるのを看ている。
晩春田園雑興十二絶 其六
1三旬蚕忌閉門中、隣曲都無歩往蹤。
2猶是暁晴風露下、采桑時節暫相逢。
1三旬にわたる蚕の忌(の禁足)で閉門していた中、隣曲は都く歩往する蹤も無くなる。
2猶も是り暁の晴しい風と露の下、桑を采む時節には暫し(顔をあわせて)相逢うのだ。
夏日田園雑興十二絶 其十一
1采菱辛苦廃犁鉏、血指流丹鬼質枯。
2無力買田聊種水、近来湖面亦收租。
1菱を采るのに辛苦して犁や鉏を廃たが、血指は丹を流し(幽霊のように)鬼質がさらに枯る。
2田を買う力は無く聊しばかり水に種えてみたが、近来は湖面からも亦た租を收れる。
秋日田園雑興十二絶 其二
1朱門巧夕沸歓声、田舍黄昏静掩扃。
2男解牵牛女能織、不須徼福渡河星。
1朱門の巧夕では(宴の)歓声が沸くが、田舍の黄昏は静かに扃を掩める。
2男は牛を牵くことが解るし女は織が能る、福を河星を渡る(牽牛と織女に)徼める不須い。
冬日田園雑興十二絶 其一
1斜日低山片月高、睡余行薬繞江郊。
2霜風掃尽千林葉、閑倚筇枝数鵲巣。
1斜日は山に低くかかり片われ月は高くのぼり、睡余たまま薬のあとの行で江郊を繞る。
2霜い風は千林の葉を掃き尽くし、閑かに筇枝に倚って(まるはだかの梢に姿を現した)鵲の巣を数える。
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