2024年9月25日水曜日

宋詩032 沈園二首

沈園二首 其一  陸游

1城上斜陽画角哀、沈園非復旧池台。
2傷心橋下春波緑、曾是驚鴻照影来。
 

1城(しろ)(の壁)に斜陽がさしかかり(兵士の)画角(つのぶえ)が哀(かな)しくひびく、沈園(しんえん)は復(もは)や旧(むかし)の池(いけ)や台(うてな)では非(な)い。

2傷心(かな)しい 橋(はし)の下(した)は春(はる)の波(なみ)が緑(みどり)にながれ、曾(かつ)て是(これ)は驚(あわただ)しくとびたつ鴻(かり)のようなあのひとの影(かげ)を照来(うつ)していた。

 

其二

1夢断香消四十年、沈園柳老不吹綿。
2此身行作稽山土、猶弔遺蹤一泫然。
 

1(再会の)夢(ゆめ)は断(たた)れ香(かおり)は消(き)えて四十年(よんじゅうねん)、沈(しん)園(えん)では柳(やなぎ)が老(お)いて綿(わた)を不吹(とばさな)い。

2此(こ)の身(み)は行(ゆ)くゆく(会)稽山(けいざん)の土(つち)と作(な)ろうとも、猶(な)お(思い出の)遺蹤(あと)を弔(たずね)て一(しば)し泫然(なみだ)するのである。

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