1策策(カサカサ)と桐(きり)(の葉)は飄(ひるがえ)って已(すで)に半(なか)ば空(な)く、啼螿(ひぐらし)(の声)が漸(しだい)に房櫳(まど)に近(ちか)くなってきたと覚(かんじ)る。
2一生(いっしょう) 牛(うし)(にかぶせる)衣(ぬの)のなかで泣(な)くようなまねは不作(しな)い、万事(ばんじ) 渠(あ)の馬(うま)の耳(みみ)に風(かぜ)のように従(し)よう。
3名姓(なまえ)は已(すで)に(辞令の)黄紙(かみ)の外(そと)であることに甘(あま)んじ、光陰(じかん)は全(すべ)て緑尊(さけ)の中(なか)に付(ゆだ)ねる。
4門前(もんぜん)で剥啄(コツコツ)と誰(だれ)か相覓(たずね)てきたのか、我(わたし)が今年(ことし) 放翁(ほうおう)と号(ごう)したのを賀(いわ)いに。
0 件のコメント:
コメントを投稿