1笑(わら)っては莫(いけな)いよ 農家(のうか)の臘(くれ)じこみの酒(さけ)が渾(にご)っているなどと、豊年(ほうねん)で客(きゃく)を留(ひきと)める鶏(にわとり)や豚(ぶた)は足(た)りている。
2山(やま)が重(かさ)なり水(かわ)は複(いくすじ)もながれ路(みち)が無(とだえ)たかと疑(うたが)うばかり、柳(やなぎ)が暗(しげ)り花(はな)が明(あか)るいかなたに又(ま)た一(ひと)つ村(むら)がある。
3簫(ふえ)や鼓(たいこ)が追随(なりやまな)い 春(はる)の社(まつりのひ)の近(ちか)いころ、衣冠(ふくそう)は簡朴(そぼく)で古風(こふう)が存(のこ)っている。
4従今(これから)若(も)し閑(しず)かに月(つき)に乗(じょう)じて(訪ねることを)許(ゆる)されるなら、杖(つえ)を拄(つ)き無時(いつで)も夜(よる)に門(もん)を叩(たた)きたいものだ。
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