2024年9月7日土曜日

宋詩027 春を傷む

傷春  陳与義

1廟堂無策可平戎、坐使甘泉照夕烽。
2初怪上都聞戦馬、豈知窮海看飛龍。
3孤臣霜髪三千丈、毎歳煙花一万重。
4稍喜長沙向延閣、疲兵敢犯犬羊鉾。

 

1廟堂(びょうどう)には戎(えびす)を平(たいら)げる策(さく)が無(な)く、坐(むざむざ)と甘泉(かんせん)(宮)を夕(よる)の烽(のろし)に照(て)らさせ(使)る。

2初(はじ)めて上都(みやこ)に戦馬(せんば)(の音)を聞(き)くことを怪(あや)しむ(事態となり)、窮海(うみのはて)に飛龍(てんし)を看(み)ようとは豈(どうし)て知(わか)ろうか(予想外だった)。

3孤臣(わたし)は霜髪(しらが)が三千丈(なが)くのびたが、毎歳(まいとし)(春霞に)煙(けぶ)る花(はな)は一万重(さきほこ)る。

4稍(すこ)し喜(うれ)しいのは長沙(ちょうさ)の向延閣(しょうえんかく)(向子諲)どのが、疲(つか)れた兵(へいし)で敢(あくまで)も犬羊(えびす)の鉾(ほこ)を犯(ふせ)いでくれていること。

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