1厄(わる)い運(うん)も云(ここ)に極(きわま)り(国家存亡の危機)である雖(けれど)も、群公(おえらがた)は自(みずか)ら疑(うたが)うことが莫(な)い。
2民心(たみ)は空(むな)しく望(のぞ)んで有(い)るが、天道(おてんとうさま)のやることは本(もと)より無知(わからな)い。
3野(や)(外)の帳(テント)には(御用車の)黄屋(くるま)が留(とま)ったまま、(天子が閉じ込められている)青城(せいじょう)には(敵の)皂(くろ)い旗(はた)が插(さ)っている。
4燕雲(えんうん)(十六州)にいる旧(むかし)の耆老(としより)たちは、寧(どうし)て漢官儀(わがくにのせいど)を識(おぼ)えているだろう(忘れてしまったに違いない)。
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