2024年9月3日火曜日

宋詩023 黄幾復に寄す

寄黄幾復  黄庭堅

1我居北海君南海、寄雁伝書謝不能。
2桃李春風一杯酒、江湖夜雨十年灯。
3持家但有四立壁、治病不蘄三折肱。
4想得読書頭已白、隔渓猿哭瘴煙藤。

 

1我(わたし)は北(きた)の海(うみべ)に居(い)て君(きみ)は南(みなみ)の海(うみべ)、雁(かり)に寄(よ)せて書(てがみ)を伝(つた)えたいが不能(できな)いと謝(ことわ)られた。

2桃(もも)李(すもも)に春風(はるかぜ)がふき一杯(いっぱい)の酒(さけ)をくみかわした、江湖(こうこ)できいた夜(よる)の雨(あめ) 十年(じゅうねん)まえの灯(ともしび)。

3家(いえ)を持(も)つも但(た)だ四(し)(方)に壁(かべ)を立(た)てて有(い)るだけ、病(やまい)を治(なお)すには三(回)肱(ひじ)を折(お)るが(すでに君は苦労してきたからもう)不蘄(もとめな)い。

4想得(おそら)く(君は)読(どく)書(しょ)して頭(あたま)は已(すで)に白(しろ)いだろう、渓(たに)を隔(へだ)てて猿(さる)が哭(な)いているだろう 瘴(どくけ)の煙(もや)けぶる藤(ふじ)のえだにすがりつきながら。

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