1痴(ばか)な児(こども)(私)は公家(やくしょ)の事(しごと)を了却(すっかりおえ)て、快閣(かいかく)にのぼって東(ひがし)に西(にし)に晚(くれ)の晴(はれ)たけしきを倚(ながめ)る。
2(葉の)落(ち)った木(き)々の千(やま)山(やま) 天(そら)は遠(とお)く大(はるか)に、澄(す)んだ江(かわ)は一道(ひとすじ)に月(つき)が分明(くっきりあかる)い。
3朱弦(げん)は已(すで)に佳人(とも)の為(ため)に絶(た)ち、青眼(まなこ)は聊(いささ)か美酒(うまざけ)に因(よ)って橫(ほしいまま)にする。
4万里(ばんり)を帰(かえ)る船(ふね)で長笛(ふえ)を弄(ふ)きたい、此(こ)の心(きもち)を吾(わたし)は白鷗(かもめ)と盟(ちか)うだけ。
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