1不飲胡為醉兀兀、此心已逐帰鞍発。
2帰人猶自念庭闈、今我何以慰寂寞。
3登高回首坡壠隔、但見烏帽出復没。
4苦寒念爾衣裳薄、独騎瘦馬踏残月。
5路人行歌居人楽、僮僕怪我苦凄惻。
6亦知人生要有別、但恐歳月去飄忽。
7寒燈相対記疇昔、夜雨何時聴蕭瑟。
8君知此意不可忘、慎勿苦愛高官職。
1不飲いのに胡て醉ったように兀兀と為るのだろう、此の心は已に(都へ)帰鞍る(君を)逐って発ってしまったからだ。
2帰る人も猶だ自ら庭闈を念っているだろうに、今我は何以って寂寞を慰めたらいいのだろう。
3高いところに登って回首れば坡壠に隔てられ、但だ(君の)烏い帽が出て復た没むのだけが見える。
4苦しい寒さに念するのは爾の衣裳が薄くて、独りで瘦馬に騎って残月あかりを踏みながらゆくこと。
5路ゆく人は歌いながら行き(家に)居る人は楽しそう、僮僕は我が苦く凄惻んでいるのを怪む。
6わたしも亦た人生には要ず別れが有ると知っている、但だ歳月が飄忽しく去ることが恐だ。
7寒した燈のまえに相対い(語った)疇昔を記す、夜の雨を何時また蕭瑟に聴けるだろう。
8君が此の意を知ったなら不可忘いで、慎んで 高い官職を苦く愛めては勿いよ。
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