2024年8月30日金曜日

宋詩018 辛丑十一月十九日、既に子由と鄭州の西門の外に別れ、馬上にて詩一篇を賦して之に寄す

辛丑十一月十九日既与子由別於鄭州西門之外馬上賦詩一篇寄之  蘇軾

1不飲胡為醉兀兀、此心已逐帰鞍発。
2帰人猶自念庭闈、今我何以慰寂寞。
3登高回首坡壠隔、但見烏帽出復没。
4苦寒念爾衣裳薄、独騎瘦馬踏残月。
5路人行歌居人楽、僮僕怪我苦凄惻。
6亦知人生要有別、但恐歳月去飄忽。
7寒燈相対記疇昔、夜雨何時聴蕭瑟。
8君知此意不可忘、慎勿苦愛高官職。

 

不飲(のんでいな)いのに(どうし)()ったように兀兀(ふらふら)(してい)るのだろう、(わたし)(こころ)(すで)に(都へ)帰鞍(かえ)る(君を)()って()ってしまったからだ。

(かえ)(きみ)()(みずか)(ちちうえ)(おも)っているだろうに、(いま)(わたし)何以(どうや)って寂寞(さびしさ)(なぐさ)めたらいいのだろう。

(たか)いところに(のぼ)って回首(ふりかえ)れば(おか)(へだ)てられ、()だ(君の)(くろ)(ぼうし)()()(しず)むのだけが()える。

(きび)しい(さむ)さに(しんぱい)するのは(きみ)衣裳(きているもの)(うす)くて、(ひと)りで(やせ)(うま)()って残月(あけがたのつき)あかりを()みながらゆくこと。

(みち)ゆく(ひとびと)(うた)いながら()き(家に)()(ひとびと)(たの)しそう、僮僕(しもべたち)(わたし)(ひど)凄惻(くるし)んでいるのを(あやし)む。

6わたしも()人生(じんせい)には(かなら)(わか)れが()ると()っている、()歳月(さいげつ)飄忽(あわただ)しく()ることが(しんぱい)だ。

(さむざむ)した(ともしび)のまえに相対(むかいあ)い(語った)疇昔(あのひ)(おもいだ)す、(よる)(あめ)何時(いつ)また蕭瑟(ひそやか)()けるだろう。

(きみ)(わたし)(きもち)()ったなら不可忘(わすれな)いで、(つつし)んで (たか)官職(かんしょく)(ひど)(もと)めては(いけな)いよ。

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