1春風(はるかぜ)は天(てん)の涯(はて)までは不到(こな)いのだろうか(疑)、二月(にがつ)の山(やま)あいの城(まち)では花(はな)を未(ま)だ見(み)ない。
2残(なご)り雪(ゆき)が枝(えだ)を圧(おさ)えて猶(ま)だ橘(たちばな)が有(あ)り、凍(い)てつく雷(かみなり)が筍(たけのこ)を驚(おどろ)かして芽(め)を抽(ひきだ)そう(欲)としている。
3夜(よる)に(北へ)帰(かえ)る雁(かり)のなきごえを聞(き)けば郷(ふるさと)への思(おも)いが生(しょう)じ、病(や)んで新(あたら)しい年(とし)を入(むかえ)て物華(はるのけはい)に感(かん)じる。
4曾(かつ)ては是(わたし)も洛陽(らくよう)の花(はな)の下(した)の客(きゃく)、野(の)の芳(はな)が晩(おそ)いけれども(雖)嗟(なげ)くには不須(およ)ぶまい。
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