2023年10月1日日曜日

詩経237 大雅・文王之什・緜

1緜緜瓜瓞。民之初生、自土沮漆。古公亶父、陶復陶穴、未有家室。
2古公亶父、来朝走馬。率西水滸、至于岐下。爰及姜女、聿来胥宇。
3周原膴膴、菫荼如飴。爰始爰謀、爰契我亀。曰止曰時、築室于茲。
4迺慰迺止、迺左迺右、迺疆迺理、迺宣迺畝、自西徂東、周爰執事。
5乃召司空、乃召司徒、俾立室家。其縄則直、縮版以載、作廟翼翼。
6捄之陾陾、度之薨薨、築之登登、削屢馮馮、百堵皆興、鼛鼓弗勝。
7迺立臯門、臯門有伉。迺立応門、応門将将。迺立冢土、戎醜攸行。
8肆不殄厥慍、亦不隕厥問。柞棫抜矣、行道兌矣。混夷駾矣、維其喙矣。
9虞芮質厥成、文王蹶厥生。予曰有疏附、予曰有先後、予曰有奔奏、予曰有禦侮。

1緜緜(のび)る瓜(くわ)の瓞(つる)。

民(たみ)が(之)初(はじ)めて生(う)まれ、土(ど)(水)から(自)漆(しつ)(水)へ沮(い)った。

古(こ)公(こう)亶(たん)父(ぽ)、陶(やきもの)の復(おお)いに陶(やきもの)の穴(へや)、家室(ごてん)は未有(まだな)った。

2古(こ)公(こう)亶(たん)父(ぽ)、来(き)て朝(あさ)には馬(うま)を走(はし)らせた(土地を選んだ)。

西水(せいすい)の滸(ほとり)に率(そ)って、岐(き)(山)の下(ふもと)に(于)至(いた)った。

爰(ここ)に姜(きょう)(氏の)女(むすめ)と(及)、聿(つい)に来(き)て胥(たが)いに宇(くら)した。

3(岐山南の)周原(しゅうげん)は膴膴(ゆたか)で、菫(なづな)と荼(にがな)は飴(あめ)の如(よう)。

爰(ここ)に始(はじ)め爰(ここ)に謀(はか)り、爰(ここ)に我(わ)が亀(き)を契(き)った(占った)。

曰(ここ)に止(お)り曰(ここ)に時(よ)とし、室(いえ)を茲(ここ)に(于)築(きず)いた。

4迺(すなわ)ち慰(やすら)ぎ迺(すなわ)ち止(お)り、迺(すなわ)ち左(ひだり)し迺(すなわ)ち右(みぎ)し、

迺(すなわ)ち疆(さかい)し迺(すなわ)ち理(くぎ)り、迺(すなわ)ち宣(なら)し迺(すなわ)ち畝(うね)つくり、

西(にし)から(自)東(ひがし)へ徂(ゆ)き、周(あまね)く爰(ここ)に執事(ようい)した。

5乃(そこ)で司(し)空(くう)(施工係)を召(よ)び、乃(そこ)で司(し)徒(と)(管理係)を召(よ)び、室家(いえ)を俾立(つくらせ)た。

其(そ)の縄(すみなわ)は則(すなわ)ち直(まっす)ぐで、版(はん)(築の板)を縮(た)て以(そうし)て載(かきね)とし、廟(みたまや)を作(つく)った 翼翼(たかだか)と。

6之(これ)(版築)に(もっこで土)捄(はこ)ぶこと陾陾(もりもり)と、之(これ)に(土を)度(なげこ)むこと薨薨(ぽんぽん)と、

之(これ)を築くこと登登(とんとん)と、屢(たか)いところは削(けず)ること馮馮(がしがし)と、

百(たくさん)の堵(じょうへき)が皆(いっせい)な興(つく)られて、(作業を励ます)鼛鼓(おおつづみ)(の音)も弗勝(きこえな)い。

7迺(すなわ)ち(王城の)臯門(もん)(郭門)を立(た)てた、臯門(もん)は有伉(たかだか)と。

迺(すなわ)ち応(おう)門(もん)(正門)を立(た)てた、応門(おうもん)は将将(そうだい)に。

迺(すなわ)ち冢土(やしろ)を立(た)てた、戎醜(たみ)の攸行(あつま)るところ。

8肆(つい)に厥(そ)の慍(いかり)は不殄(きえな)くとも、亦(やは)り厥(そ)の問(ほまれ)は不隕(おとさな)い。

柞(つげ)や棫(くぬぎ)は抜(ぬ)きとった(矣)、道(みち)を行(ゆ)くのは兌(なめら)かだ(矣)。

混夷(えびす)は駾(にげさ)った(矣)、維(こ)れ其(そ)れ喙(いきせきき)って(矣)。

9虞(ぐ)(国)と芮(ぜい)(国)は厥成(なかなおり)を質(し)た、文(ぶん)王(おう)が厥(そ)の生(せい)(性情)を蹶(うごか)した。

予(われ) 曰(ここ)に疏附(ちか)い(侍臣)有(あ)り、予(われ) 曰(ここ)に先後(そば)(で補弼する臣)有(あ)り、

予(われ) 曰(ここ)に奔奏(はし)る(使臣)有(あ)り、予(われ) 曰(ここ)に禦侮(まも)る(防衛の臣)有り。

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