2嫋嫋兮秋風、洞庭波兮木葉下。
3登白薠兮騁望、与佳期兮夕張。
4鳥萃兮蘋中、罾何為兮木上。
5沅有茝兮醴有蘭、思公子兮未敢言。
6荒忽兮遠望、観流水兮潺湲。
7麋何食兮庭中、蛟何為兮水裔。
8朝馳余馬兮江臯、夕済兮西澨。
9聞佳人兮召予、将騰駕兮偕逝。
10築室兮水中、葺之兮荷蓋。
11蓀壁兮紫壇、播芳椒兮盈堂。
12桂棟兮蘭橑、辛夷楣兮薬房。
13罔薜荔兮為帷、擗蕙櫋兮既張。
14白玉兮為鎮、疏石蘭兮為芳。
15芷葺兮荷屋、繚之兮杜衡。
16合百草兮実庭、建芳馨兮廡門。
17九嶷繽兮並迎、霊之来兮如雲。
18捐余袂兮江中、遺余褋兮醴浦。
19搴汀洲兮杜若、将以遺兮遠者。
20時不可兮驟得、聊逍遙兮容与。
15芷葺兮荷屋、繚之兮杜衡。
16合百草兮実庭、建芳馨兮廡門。
17九嶷繽兮並迎、霊之来兮如雲。
18捐余袂兮江中、遺余褋兮醴浦。
19搴汀洲兮杜若、将以遺兮遠者。
20時不可兮驟得、聊逍遙兮容与。
1(堯)帝の子(湘夫人)が降るよ 北の渚に、眇眇に目るよ 予を愁えさせる。
2嫋嫋とふくよ 秋の風が、洞庭(湖)は波だつよ 木の葉が下る。
3白薠(の茂る丘)に登るよ 騁望む、佳と期したよ (ともに過ごす)夕を張した。
4鳥は萃まるよ 蘋の中に、罾は何為かな 木の上に。
5沅(水)には茝が有るよ 醴(水)には蘭が有る、公子を思うよ 未敢言いが。
6荒忽るよ 遠く望む、流れる水が観えるよ 潺湲と。
7麋は何て食べているのかな 庭の中で、蛟は何為てかな 水裔にいる。
8朝には余の馬を馳らせたよ 江の臯で、夕には済ったよ 西の澨を。
9佳人のことを聞いたよ 予を召すと、将に駕を騰せようとしたよ 偕に逝こうと。
10室を築いたよ 水の中に、之に葺いたよ 荷の蓋を。
11蓀の壁だよ 紫(貝)の壇、芳しい椒を播いたよ 堂に盈ちた。
12桂の棟だよ (木)蘭の橑、辛夷の楣だよ (白芷の)薬の房。
13薜荔を罔にしたよ 帷に為た、蕙を擗いて櫋にしたよ (建物は)既張した。
14白玉だよ (敷物の)鎮に為た、石(の間に咲く)蘭を疏いたよ 芳に為た。
15芷を葺いたよ 荷の屋に、之に繚らせたよ 杜衡を。
16百草を合わせたよ 庭に実した、芳馨を建ねたよ 廡と門に。
17九嶷(山)から繽れてよ 並んで(湘夫人を)迎えに、霊は来たよ 雲の如に。
18余は袂を捐てたよ 江の中に、余は褋を遺てたよ 醴(水)の浦に。
19汀洲に搴ったよ 杜若を、将に以て遺るよ 遠い(去った)者に。
20時は不可いよ 驟ば得るのは、聊か逍遙うよ 容与と。
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