2023年9月2日土曜日

詩経054 国風・鄘風・載馳

1載馳載駆、帰唁衛侯。駆馬悠悠、言至于漕。大夫跋涉、我心則憂。
2既不我嘉、不能旋反。視爾不臧、我思不遠。既不我嘉、不能旋済。視爾不臧、我思不閟。
3陟彼阿丘、言采其蝱。女子善懐、亦各有行。許人尤之、衆穉且狂。
4我行其野、芃芃其麦。控于大邦、誰因誰極。大夫君子、無我有尤。百爾所思、不如我所之。

1さて(載)馳せさて(載)駆(か)り、帰(かえ)って衛(えい)侯(こう)を唁(みま)おう。

馬(うま)を駆(か)ること悠悠(はるか)に、さて(言)漕(そう)に(于)至(いた)った。

大夫(たいふ)が跋涉(かけずりまわ)っているが、我(わたし)の心(こころ)は則(すなわ)ち憂(うれ)う。

2我(わたし)を不嘉(よろこばな)いからには(既)、旋(ひき)反(かえ)すことは不能(できな)い。

爾(あなた)が不臧(よろこばな)いのは視(わか)るが、我(わたし)の思(おも)いは不遠(やすまらな)い。

我(わたし)を不嘉(よろこばな)いからには(既)、旋済(ひきかえ)すことは不能(できな)い。

爾(あなた)が不臧(よろこばな)いのは視(わか)るが、我(わたし)の思(おも)いは不閟(とまらな)い。

3彼(あ)の阿丘(おか)に陟(のぼ)って、さて(言)其(そ)の蝱(あみがさゆり)を采(と)る。

女子(おんな)は善(よ)く懐(ものおもい)するが、亦(ま)た各(それぞ)れ行(おこな)うみちが有(あ)る。

許(きょ)(国)の人(ひと)たちは之(これ)を尤(とが)めるが、衆(みな)は穉(ようち)で且(さら)に狂(くる)っている。

4我(わたし)は其(そ)の野(の)に行(ゆ)く、芃芃(ふさふさ)と其(そ)れ麦(むぎ)がしげる。

大邦(たいこく)に控于(つげ)たいが、誰(だれ)を因(たよ)り誰(だれ)のもとへ極(い)こう。

大夫(たいふ)よ 君子(くんし)よ、我(わたし)を無有尤(とがめな)いでください。

百爾(みなさん)の思(かんがえ)る所(こと)も、我(わたし)の之(かんがえ)る所(こと)には不如(およばな)い。

 

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