2023年8月27日日曜日

詩経035 国風・邶風・谷風

1習習谷風、以陰以雨。黽勉同心、不宜有怒。采葑采菲、無以下体。徳音莫違、及爾同死。
2行道遅遅、中心有違。不遠伊邇、薄送我畿。誰謂荼苦、其甘如薺。宴爾新昏、如兄如弟。
3涇以渭濁、湜湜其沚。宴爾新昏、不我屑以。毋逝我梁、毋発我笱。我躬不閲、遑恤我後。
4就其深矣、方之舟之。就其浅矣、泳之游之。何有何亡、黽勉求之。凡民有喪、匍匐救之。
5不我能慉、反以我為讎。既阻我徳、賈用不售。昔育恐育鞫、及爾顛覆。既生既育、比予于毒。
6我有旨蓄、亦以御冬。宴爾新昏、以我御窮。有洸有潰、既詒我肄。不念昔者、伊余来塈。

1習(そよ)習(そよ)と谷(たに)の風(かぜ)、以(そうし)て陰(くも)り以(そうし)て雨(あめふ)る。

(私は)黽勉(つと)めて心(こころ)を同(おな)くした、(あなたが)怒(おこ)って有(い)るのは不宜(ふさわしくな)いでしょうに。

葑(かぶら)を采(と)り菲(だいこん)を采(と)るのに、下体(ねっこ)は無以(どうでもいい)でしょう。

徳音(やさしいこころ)が莫違(たがわな)いなら、爾(あなた)と死(し)を同(おな)じくしましょう(及)に。

2道(みち)を行(ゆ)くこと遅遅(ぐずぐず)と、中心(こころ)は有違(はれな)い。

不遠伊邇(ほんのそこ)まで、薄(しば)し我(わたし)を畿(もんのうち)で送(おく)っただけ。

誰(だれ)が荼(にがな)を苦(にが)いと謂(い)うのか、(この苦しみに比べれば)其(そ)の甘(あま)きこと薺(なずな)の如(よう)。

(あなたは)爾(あなた)の新昏(にいづま)を宴(たのし)んで、兄(あに)の如(よう) 弟(おとうと)の如(よう)。

3涇(けい)(水)は渭(い)(水)で(以)濁(にご)るが、湜湜(きよらか)だ 其(そ)の沚(なぎさ)は。

(あなたは)爾(あなた)の新昏(にいづま)を宴(たのし)んで、我を不屑以(みむきもしな)い。

(新妻よ)我(わたし)の梁(やな)に毋逝(いかな)いでくれ、我(わたし)の笱(びく)を毋発(ひらかな)いでくれ。

我(わたし)の躬(み)さえ不閲(すて)られた、我(わたし)の後(あと)を恤(あわれ)む遑(ひまはな)い。

4其(そ)の深(ふか)いところに就(つ)いたならば(矣)、之(これ)に方(いかだ)うかべて之(これ)に舟(ふね)うかべて。

其(そ)の浅(あさ)いところに就(つ)いたならば(矣)、、之(これ)を泳(およ)ぎ之(これ)を游(もぐ)ろう。

何(なに)が有(あ)り何(なに)が亡(な)いのか、黽勉(つと)めて之(これ)を求(もと)めよう。

凡(およ)そ民(みな)に喪(も)が有(あ)れば、匍匐(は)って之(これ)を救(すく)おう。

5我(わたし)を慉(やしな)うことが不能(できな)いのに、反(かえ)って我(わたし)を(以)讎(かたき)と為(す)る。

既(すで)に我(わたし)の徳(よいところ)を阻(はば)み、賈(しょうひん)を(用)不售(かわな)いまま(売れ残りにされている)。

昔(むかし)は育恐育鞫(ひどいくらしぶり)で、爾(あなた)と顛覆(ともだおれ)になりそう(及)でした。

既(やっ)と生(い)き既(やっ)と育(くら)せるようになったら、予(わたし)を毒(どく)に(于)比(みたて)る。

6我(わたし)には旨(うま)い蓄(つけもの)が有(あ)り、亦(ま)た以(そうし)て冬(ふゆ)を御(しの)いだ。

(あなたは)爾(あなた)の新昏(にいづま)を宴(たのし)んで、我(わたし)で(以)窮(まず)しさを御(しの)いだ。

有(あ)るときは洸(いば)り有(あ)るときは潰(おこ)り、既(すで)に我(わたし)に肄(くるしみ)を詒(おく)る。

不念(おもわな)いのだろうか 昔(むかし)は(者)、さて(伊)余(わたし)が来(き)て塈(やすら)いだことを。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿