2023年8月23日水曜日

詩経026 国風・邶風・柏舟

1汎彼柏舟、亦汎其流。耿耿不寐、如有隠憂。微我無酒、以敖以遊。
2我心匪鑑、不可以茹。亦有兄弟、不可以拠。薄言往愬、逢彼之怒。
3我心匪石、不可転也。我心匪席、不可巻也。威儀棣棣、不可選也。
4憂心悄悄、慍于群小。覯閔既多、受侮不少。静言思之、寤辟有摽。
5日居月諸、胡迭而微。心之憂矣、如匪澣衣。静言思之、不能奮飛。

1汎(なが)れる彼(あ)の柏舟(こぶね)のように、亦(ま)た汎(なが)れて其(そ)れ流(なが)れて。

耿耿(さえざえ)して不寐(ねむれな)い、隠憂(うれい)が有(あ)る如(よう)に。

我(わたし)に酒(さけ)が無(な)いわけでは微(な)い、以(そうし)て敖(あそ)び以(そうし)て遊(あそ)ぶ(酒が)。

2我(わたし)の心(こころ)は鑑(かがみ)では匪(な)いから、以(そうし)て茹(はか)ることは不可(できな)い。

亦(ま)た兄弟(きょうだい)が有(あ)るけれども、以(そうし)て拠(たよ)ることは不可(できな)い。

薄(しば)しさて(言)往(ゆ)き愬(うったえ)れば、彼(あ)の(之)怒(いか)りに逢(あ)うだけ。

3我(わたし)の心(こころ)は石(いし)では匪(な)いから、転(ころ)がらせることは不可(できな)いのだ(也)。

我(わたし)の心(こころ)は席(むしろ)では匪(な)いから、巻(ま)くことは不可(できな)いのだ(也)。

威儀(たたずまい)は棣棣(どうどう)としていて、(欠点を)選(かぞ)えることは不可(できな)いのだ(也)。

4憂心(かな)しくて悄悄(しょんぼり)、群小(つまらないひとたち)に(于)慍(うら)まれる。

閔(うれい)に覯(あ)うことが既(すで)に多(おお)いうえに、侮(あなどり)を受(う)けることも不少(おお)い。

静(しず)かにさて(言)之(このこと)を思(おも)えば、寤(さ)めて辟(むねう)つこと摽(ぽん)と(音が)有(す)る。

5日(ひ)よ(居)月(つき)よ(諸)、胡(どうし)て迭(たが)いに(而)微(か)けるのか。

心(こころ)の憂(うれ)よ(矣)、匪澣(あらわな)い衣(ころも)の如(よう)。

静(しず)かにさて(言)之(このこと)を思(おも)えば、奮飛(とびた)つことは不能(できな)い。

 

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