2023年8月22日火曜日

詩経245 大雅・生民之什・生民

1厥初生民、時維姜嫄。生民如何、克禋克祀、以弗無子。履帝武敏歆、攸介攸止、載震載夙、載生載育、時維后稷。
2誕弥厥月、先生如達、不坼不副、無菑無害。以赫厥霊、上帝不寧、不康禋祀、居然生子。
3誕寘之隘巷、牛羊腓字之。誕寘之平林、会伐平林。誕寘之寒氷、鳥覆翼之。鳥乃去矣、后稷呱矣、実覃実訏、厥声載路。
4誕実匍匐、克歧克嶷、以就口食。蓺之荏菽、荏菽旆旆、禾役穟穟、麻麦幪幪、瓜瓞唪唪。
5誕后稷之穡、有相之道。茀厥豊草、種之黄茂。実方実苞、実種実褎、実発実秀、実堅実好、実穎実栗。即有邰家室。
6誕降嘉種、維秬維秠、維穈維芑。恒之秬秠、是穫是畝。恒之穈芑、是任是負。以帰肇祀。
7誕我祀如何。或舂或揄、或簸或蹂。釈之叟叟、烝之浮浮。載謀載惟、取蕭祭脂、取羝以軷。載燔載烈、以興嗣歳。
8卬盛于豆、于豆于登。其香始升、上帝居歆。胡臭亶時、后稷肇祀、庶無罪悔、以迄于今。

 

1厥(そ)の初(はじ)め 民(たみ)を生(う)んだのは、さて(時)さて(維)(それは)姜嫄(きょうげん)。

民(たみ)を生(う)んだのは如何(どのよう)に、克(よ)く禋(おはらい)し克(よ)く祀(いの)り、以(そうし)て子(こ)無(な)きを弗(な)くした。

帝(てい)の武(あしあと)の敏(おやゆび)を履(ふ)んで(感応を)歆(う)け、介(どきり)と攸(し)て止(いき)を攸(し)て、

載(そこ)で震(うご)き載(そこ)で夙(ちぢこま)り、載(そこ)で生(う)まれ載(そこ)で育(そだ)った、

さて(時)さて(維)(それが)后稷(こうしょく)。

2そこで(誕)厥(そ)の月(つき)を弥(お)えて、先(ま)ず生(う)まれること達(ひつじのこ)の如(よう)(に安産だった)、

不坼(さけな)かったし不副(きずつけな)かった、菑(わざわい)は無(な)く害(がい)も無(な)かった。

以(そうし)て厥(そ)の霊(ふしぎ)を赫(あきら)かにし、上帝(じょうてい)も不(おおい)に寧(まんぞく)し、

不(おおい)に禋祀(おはらい)を康(じゅうぶん)して、居然(やすらか)に子(こ)を生(う)んだ。

3そこで(誕)之(このこ)を隘(せま)い巷(よこみち)に寘(お)くと、牛(うし)や羊(ひつじ)が腓(おお)って之(このこ)を字(やしな)った(乳を飲ませた)。

そこで(誕)之(このこ)を平(ひろ)い林(はやし)に寘(お)くと、会(たまた)ま(樵がやってきて)平(ひろ)い林(はやし)を伐(か)った。

そこで(誕)之(このこ)を寒(つめた)い氷(こおり)に寘(お)くと、鳥(とり)が覆(おお)って之(このこ)に翼(つばさひろ)げた(暖めた)。

鳥(とり)が乃(そうし)て去(さ)ってしまう(矣)と、后稷(こうしょく)が呱(オギャー)とないた(矣)、

さても(実)覃(なが)く さても(実)訏(おおき)く、厥(そ)の声(こえ)は路(みち)に載(みち)た。

4そこで(誕)さても(実)匍匐(はらば)い、克(よ)く歧(あたまあ)げ克(よ)く嶷(お)き、以(そうし)て口食(たべもの)を就(もと)めた。

之(このこ)が荏(えごま)や菽(まめ)を蓺(う)えると、

荏(えごま)や菽(まめ)は(葉が)旆旆(ひらひら)し、禾役(いなほ)は穟穟(ふさふさ)し、

麻(あさ)や麦(むぎ)は幪幪(びっしり)し、瓜(うり)や瓞(こうり)は唪唪(すずなり)になった。

5そこで(誕)后稷(こうしょく)の(之)穡(たづくり)には、相(たすける)という(之)道(みち)が有(あ)った。

厥(そ)の豊草(ざっそう)を茀(ぬ)き、之(これ)を種(う)えるに黄茂(よいなえ)があった。

さても(実)方(めぶ)き さても(実)苞(も)え、さても(実)種(の)び さても(実)褎(の)び、

さても(実)発(はなひら)き さても(実)秀(みをつ)け、さても(実)堅(しま)り さても(実)好(じゅく)し、

さても(実)穎(ほをだ)し さても(実)栗(みをなら)べた。

即(そこ)で有邰(ゆうたい)(氏)の家室(いえ)にはいった。

6そこで(誕)(天帝は)嘉(よ)い種(たね)を降(くだ)された、

さて(維)秬(くろきび)と さて(維)秠(ふたつぶくろきび)と、さて(維)穈(あかあわ)と さて(維)芑(しろあわ)と。

之(こ)の秬秠(くろきび)を恒(いっぱい)にし、さて(是)穫(しゅうかく)し さて(是)畝(つみあげ)た。

之(こ)の穈芑(あわ)を恒(いっぱい)にし、さて(是)任(かたかつぎ)し さて(是)負(せお)った。

以(そうし)て帰(かえ)って肇(はじ)めて祀(まつ)った。

7そこで(誕)我(われら)が祀(まつ)りは如何(どのよう)にするか。

或(あるい)は舂き(つ)或(あるい)は揄(うつ)し、或(あるい)は簸(ふる)い或(あるい)は蹂(ふ)む。

之(これ)を釈(と)ぐこと叟叟(つやつや)と、之(これ)を烝(む)すこと浮浮(ほかほか)と。

載(すなわ)ち謀(はか)り載(すなわ)ち惟(おも)い、蕭(よもぎ)を取(と)り脂(あぶら)で祭り、羝(おひつじ)を取(と)り以(そうし)て軷(ひきころ)す。

載(すなわ)ち燔(や)き載(すなわ)ち烈(や)き、以(そうし)て嗣歳(つぎのとし)を興(おこ)す。

8卬(あ)げて豆(たかつき)に(于)盛(も)る、豆(たかつき)に(于) 登(ふたもの)に(于)。

其(そ)の香(かおり)が始(はじ)めて升(のぼ)ると、上帝(じょうてい)は居歆(やすら)ぐ。

胡(なん)と臭(かおり)の亶(まこと)に時(よ)いこと、后稷(こうしょく)が肇(はじ)めて祀(まつ)る、

庶(ねがわく)は罪悔(つみ)無(な)きことを、以(そうし)て今(いま)に(于)迄(およ)ぶ。

 

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