次韻稼軒蓬萊閣
1一顧傾呉、苧蘿人不見、烟杳重湖。
2当時事如対奕、此亦天乎。
3大夫仙去、笑人間・千古須臾。
4有倦客・扁舟夜泛、猶疑水鳥相呼。
5秦山対楼自緑、怕越王故塁、時下樵蘇。
6只今倚闌一笑、然則非歟。
7小叢解唱、倩松風・為我吹竽。
8更坐待・千巖月落、城頭眇眇啼烏。
嘉泰三年(1203)、四十九歳の作。 0蓬萊閣:浙江会稽の臥龍山にある。辛棄疾に「漢宮春 会稽蓬莱閣懐古」詞がある。 1一顧傾呉:西施をいう。呉王夫差が西施を得て国政を顧みなくなり、ついには越に滅ぼされたこと。 苧蘿人:西施は越国苧蘿村の人。 重湖:鑑湖のこと。浙江紹興西南にある。 2対奕:碁を打つ。呉越の戦いの喩え。杜甫「秋興」に「聞道長安似奕棋、百年世事不勝悲」とある。 3大夫:越の大夫文種、越王勾践を補佐して呉を滅亡させた後、范蠡が引退を勧めたが聞かず、勾践に殺された。墓が会稽臥龍山にある。 5秦山:秦望山。会稽東南にあり、秦の始皇帝が登って南海を望んだという。 越王故塁:越王勾践の遺跡、越王台など。越王台は臥龍山の西にある。 樵蘇:草を刈り柴を伐る人。日常の生活に忙しい人。 6然則:そうしたら。 7小叢:唐代の越の楽妓、盛小叢。ここは辛棄疾の家妓をいう。 8啼烏:明け方に鳴く。
3大夫仙去、笑人間・千古須臾。
4有倦客・扁舟夜泛、猶疑水鳥相呼。
5秦山対楼自緑、怕越王故塁、時下樵蘇。
6只今倚闌一笑、然則非歟。
7小叢解唱、倩松風・為我吹竽。
8更坐待・千巖月落、城頭眇眇啼烏。
稼軒の「蓬萊閣」に次韻する
1一顧すれば呉を傾けた、苧蘿の人は不見い、烟は重湖に杳い。
2当時の事は対奕の如、此も亦た天(意)か。
3大夫は仙去り、人間を笑う、千古も須臾と。
4倦客が有て、扁舟を夜に泛かべ、猶だ水鳥が相呼ぶかと疑っている。
5秦山は楼に対って自ら緑く、越王の故い塁に、時下は樵蘇がいるのでは怕れる。
6只今、闌に倚れて一笑する、然則ら非だろうか。
7小叢は唱を解し、松風に倩んで我の為に竽を吹く。
8更に坐して待ちたい、千巖に月が落ち、城頭で眇眇く烏が啼くのを。
嘉泰三年(1203)、四十九歳の作。 0蓬萊閣:浙江会稽の臥龍山にある。辛棄疾に「漢宮春 会稽蓬莱閣懐古」詞がある。 1一顧傾呉:西施をいう。呉王夫差が西施を得て国政を顧みなくなり、ついには越に滅ぼされたこと。 苧蘿人:西施は越国苧蘿村の人。 重湖:鑑湖のこと。浙江紹興西南にある。 2対奕:碁を打つ。呉越の戦いの喩え。杜甫「秋興」に「聞道長安似奕棋、百年世事不勝悲」とある。 3大夫:越の大夫文種、越王勾践を補佐して呉を滅亡させた後、范蠡が引退を勧めたが聞かず、勾践に殺された。墓が会稽臥龍山にある。 5秦山:秦望山。会稽東南にあり、秦の始皇帝が登って南海を望んだという。 越王故塁:越王勾践の遺跡、越王台など。越王台は臥龍山の西にある。 樵蘇:草を刈り柴を伐る人。日常の生活に忙しい人。 6然則:そうしたら。 7小叢:唐代の越の楽妓、盛小叢。ここは辛棄疾の家妓をいう。 8啼烏:明け方に鳴く。
0 件のコメント:
コメントを投稿