1象筆帯香題、龍笛吟春咽。
2楊柳嬌癡未覚愁、花管人離別。
3路出古昌源、石瘦冰霜潔。
4折得青鬚碧蘚花、持向人間説。〈越之昌源古梅妙天下〉
1象筆で香しい題を帯きたいが、龍笛が春の咽を吟じる。
2楊柳は嬌癡かで愁いを未覚い、花だけが人の離別に管わる。
3路は古の昌源を出て、石は痩せ冰と霜が潔い。
4青鬚碧蘚の花を折得って、持って人間に説ろう。
開禧三年(1207)、五十三歳の作。 1象筆:管を象牙で作った筆。筆が精美なさま。 龍笛:竹の笛。王維「新竹」に「楽府裁龍笛、漁家伐釣竿」とある。 3昌源:自注に「越の昌源は、古梅が天下に妙たり」とある。会稽県南に昌源坂がある。 4青鬚碧蘚花:青い苔のついた梅の花。范成大『梅譜』に会稽の古梅は「蒼蘚鱗皴、封満花身。又有苔鬚垂於枝間、或長数寸、風至緑糸飄飄可玩」とある。
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