1御苑接湖波、松下春風細。
2雲緑峩峩玉万枝、別有仙風味。
3長信昨来看、憶共東皇酔。
4此樹娑娑一惘然、苔蘚生春意。〈聚景官梅皆植之髙松之下花䕃嵗久萼尽緑夔旧歳観梅於彼所聞於園官者如此末章及之〉
1御苑は湖の波に接し、松の下の春風は細い。
2雲緑は峩峩く玉のような万枝は、別に(神)仙の風味が有る。
3長信(殿)に昨(年)、来て看た、憶す、東皇と共に酔ったことを。
4此の樹は娑娑と一ら惘然として、苔蘚に春の意が生じている。
開禧三年(1207)、五十三歳の作。 1御苑:衆景園。『武林旧事』巻四に「御園、衆景園、清波門外孝宗致養之地、堂匾皆孝宗御書。淳熙中、屡経臨幸。嘉泰間、寧宗奉成粛太后臨幸。其後並皆荒蕪不修。高疏寮詩曰、翠華不向苑中来、可是年年惜露台。水際春風寒漠漠、官梅却作野梅開」とある。 3長信:漢の宮殿の名。ここは御園を指し、寧宗が成粛皇太后謝氏を奉じてこの地に臨幸したことをいう。 東皇:春を司る神。春の光をいう。 4娑娑:舞うようす。 苔蘚:自注に「聚景官の梅は、皆な之を高松の下に植え、花䕃は歳が久しくなると、萼は尽く緑になる。夔は旧歳(きょねん)、彼(そこ)で梅を観て、園官に聞いた所、此の如くであった。末章に之に及ぶ」とある。
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