賦茉莉
1涼夜摘花鈿、苒苒動揺雲緑。
2金絡一団香露、正紗厨人独。
3朝来碧縷放長穿、釵頭罣層玉。
4記得如今時候、正荔枝初熟。
茉莉を賦む
1涼しい夜に花鈿を摘む、苒苒と動揺る雲緑。
2金絡は一団の香露、正ど紗厨のなか、人は独り。
3朝が来て碧縷で放長穿にし、釵頭に層玉を罣る。
4記得す、如今の時候、正ど荔枝が初と熟す。
制作年、未詳。 0茉莉:夏から秋にかけて小さな白い花をつける。 1花鈿:女性の首飾り。ここは茉莉をいう。 苒苒:葉が柔らかいさま。 雲緑:黒い豊かな髪。茉莉の葉が茂っているさま。 2金絡:黄金の頭絡。馬の頭につける馬具で、ふつうは革製。 紗厨:紗のとばり。李清照「酔花陰」に「佳節又重陽、玉枕紗厨、半夜涼初透」とある。 3碧縷:みどりの糸。枝をいう。 層玉:玉のように重なる茉莉花。
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