1蘚幹石斜妨、玉蕊松低覆。
2日暮冥冥一見来、略比年時痩。
3涼観酒初醒、竹閣吟纔就。
4猶恨幽香作許慳、小遅春心透。〈涼観在孤山之麓南北梅最奇竹閣在涼観西今廃〉
1蘚むす幹に、石は斜めに妨をして、玉い蕊に、松が低く覆る。
2日暮れて冥冥い、来て一見れば、年時より略や痩せたよう。
3涼観で酒が初と醒め、竹閣で吟が纔く就る。
4猶だ恨む、幽香が許慳を作て、小く春の心が透るのが遅れることを。
開禧三年(1207)、五十三歳の作。 1蘚幹:古い梅の樹に苔が生えているさま。 3涼観:自注に「涼観は孤山の麓に在り、南北の梅は最も奇である」とある。 竹閣:自注に「竹閣は涼観の西に在り、今は廃れた」とある。 4許慳:惜しむこと。
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