吏部梅花八詠、夔次韻。
1江左詠梅人、夢繞青青路。
2因向凌風台下看、心事還将与。
3憶別庾郎時、又過林逋処。
4万古西湖寂寞春、惆悵誰能賦。
吏部の梅花八詠に、夔が次韻した。
1江左の梅を詠む人、夢は青青した路を繞った。
2凌風台の下で看た因で、心事は還た将与れる。
3憶す、庾郎と別れた時、又た林逋が過ぎた処。
4万古、西湖は寂寞しい春、惆悵しい、誰が賦をつくれるだろう。
開禧三年(1207)、五十三歳の作。 0吏部:曾三聘のこと。『宋史』巻四二二に本伝があり、「曾三聘字無逸、臨江新淦人。……寧宗立、兼孝功郎」とある。曾三聘の梅の詞は、散逸。張鎡「卜算子」が同じ韻で、曾三聘の詞に次韻したものと分かる。 1江左:長江以東の地域。 2凌風台:揚州にあった。何遜「早梅」詩に「枝横却月観、花繞凌風台」とある。 3庾郎:庾信。「梅花」詩があり、「樹動懸氷落、枝高出手寒」の句がある。 林逋:杭州孤山に隠棲して、梅を愛した。「山園小梅」詩が有名。
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