趙郎中謁告迎侍太夫人、将来都下、予喜為作此曲。
1寒食飛紅満帝城、慈烏相対立、柳青青。
2玉階端笏細陳情、天恩許、春尽可還京。
3鵲報倚門人、安輿扶上了、更親擎。
4看花携楽緩行程。
5争迎処、堂下拜公卿。
趙郎中が謁告して太夫人を迎侍えに、都下に将来うというので、予は喜んで為に此の曲を作った。
1寒食の飛ぶ紅は帝城を満たし、慈烏が青青した柳に相対立う。
2玉階で笏を端て細かに情を陳べ、天恩が許され、春の尽に京に可還る。
3鵲報を門に倚れてまっていた人を、安輿に扶え上了るのに、更に親ら擎く。
4花を看て楽を携えて、緩と行程む。
5争って迎える処、堂下で公卿を拜す。
制作年、未詳。 0趙郎中:未詳。 謁告:休暇を申請すること。 太夫人:官吏の母親をいう。 都下:都の臨安。 1寒食:清明節の時に、火を使うことを禁止する風習があった。 慈烏:カラスは母親に反哺する孝行な鳥と考えられていた。 2端笏:正しく笏を持つ。笏は、官員が皇帝に拝謁する際に手に持ち、君命を忘れないように記録した。 3鵲報:鵲が鳴くと吉報があると考えられていた。 倚門:妻や母が門で待つようす。 安輿:親を迎える時に用いる車。
0 件のコメント:
コメントを投稿