端午宿合路
1石榴一樹浸渓紅、零落小橋東。
2五日凄涼心事、山雨打船篷。
3諳世味、楚人弓、莫忡忡。
4白頭行客、不採蘋花、孤負薰風。
端午、合路に宿る
1石榴の一樹が渓を紅く浸めるころ、小さな橋の東に零落する。
2五日の凄涼しい心事、山の雨が船の篷を打つ。
3(私は)世味に諳い、楚人の弓を、忡忡いてはいけない。
4白頭の行客は、蘋花を不採い、薰風に孤負いて。
制作年、未詳。 0合路:橋の名。江蘇呉県にある。 2五日凄涼:江に身を投げた屈原のために、ちまきを江へ投げ入れる風習がある。 3楚人弓:『孔子家語』「好生」に「楚王失弓、楚人得之、又何求之」とあり、後に失ったがまた手に入れた物をいう。多くは、ものを失っても達観している態度をいう。 忡忡:憂えるさま。『詩経』召南「草虫」に「未見君子、憂心忡忡」とある。 4蘋:水草の名。 薰風:おだやかな東南の風。
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