1摩挲紫蓋峰頭石、下瞰蒼厓立。
2玉盤揺動半厓花、花樹扶疏一半白雲遮。
3盈盈相望無由摘、惆悵帰来屐。
4而今仙迹杳難尋、那日青楼曾見似花人。
1紫蓋峰の頭の石を摩挲で、下に蒼い厓が立るのを瞰る。
2玉盤は揺動く、半厓の花、花樹は扶疏り、白雲を一半ば遮る。
3盈盈として、相望るが摘む由は無く、惆悵しく帰って来る屐。
4而今、仙(人)の迹は杳か尋ね難い、那日の青楼で曾て花に似た人を見た。
制作年、未詳。 1摩挲:なでる。 紫蓋峰:長沙にある南嶽衡山七十二峰の一つ。 下瞰:俯瞰する。 2玉盤:牡丹の花の喩え。 扶疏:枝葉が茂るさま。陶淵明「読山海経」に「孟夏草木長、繞屋樹扶疏」とある。 3屐:山歩きに使う木製の靴。下駄のように歯がある。 4青楼:美女や妓女のいるところ。
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