2023年2月15日水曜日

白石詩083偶題

偶題

1阿八宮中酒未醒、
2天風吹髮夜冷冷。
3帰来只怕扶桑晚、
4赤脚横騎太乙鯨。

 

(たまた)()

 

1阿八の宮中では酒が未醒(さめな)い、

2天の風が髪に吹いて、夜は冷冷(ひえびえ)している。

帰来(かえ)るとき()扶桑(たいよう)(たか)いの(おそ)れて、

赤脚(はだし)で太乙の鯨に横むきに()ろう。


制作年、未詳。 1阿八:未詳。神仙の名か。 3扶桑:太陽が出るところ、太陽のこと。日は扶桑の下から出て、樹の梢を払って昇ると伝えられる。『楚辞』「九歌・東君」に「暾将出兮東方、照吾檻兮扶桑」とあり、王逸注に「日出、下浴于湯谷、上払其扶桑、爰始而登、照曜四方」という。 4太乙:「太一」に同じ。天神の名。 騎鯨: 隠遁あるいは遊仙する喩え。揚雄「羽猟賦」に「乗巨鱗、騎京魚」とあり、李善注に「京魚、大魚也、字或為鯨。鯨亦大魚也」とある。

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