2023年2月12日日曜日

白石詩073朴公悼牽牛甚奇余亦作

朴公悼牽牛甚奇余亦作

1不見青青繞竹生、
2西風籬落抱枯藤。
3道人一任空花過、
4愁殺山陰覔句僧。


 朴公が牽牛あさがおを悼み、甚だすばらしいので、余もた作った

 

1青青と竹を繞って生えているのは不見(みえな)い、

西風(あきかぜ)のふく籬落(まがき)は、枯れた(つた)を抱いているだけ。

道人(わたし)でも空花(くうげ)が過ぎるのに一任(まか)せるのに、

4山陰の句を(もと)める愁殺するとは


慶元二年(1196)、四十二歳の作か? 詩072「武康丞宅同朴翁詠牽牛」、参照。 0朴公:葛天民。牽牛を詠んだ詩は未詳。 牽牛:牽牛花(アサガオ)。陸游「夜雨」に「籓籬処処蔓牽牛、薏苡叢深稗穗抽」とある。 3道人:白石のこと。 空花:仏教語。空華(くうげ)。眼病の人に見える花のような虚影。煩悩にとらわれた人が、本来実在しないものをあるかのように思ってそれにとらわれること。 4山陰:会稽。葛天民は越州山陰(浙江省紹興)の人。 覔句僧:詩を作る僧。葛天民のこと。

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