1苔枝綴玉、有翠禽小小、枝上同宿。
2客裏相逢、籬角黄昏、無言自倚修竹。
3昭君不慣胡沙遠、但暗憶・江南江北。
4想佩環・月夜帰来、化作此花幽独。
5猶記深宮旧事、那人正睡裏、飛近蛾緑。
6莫似春風、不管盈盈、早与安排金屋。
7還教一片随波去、又却怨・玉龍哀曲。
8等恁時・重覓幽香、已入小窓横幅。
1苔むす枝に玉を綴り、小小い翠の禽たちが有て、枝の上に同宿る。
2客裏で相逢った、籬の角が黄昏れて、無言で自り修竹に倚れるとき。
3昭君は遠い胡沙に不慣い、但だ暗と江南江北を憶う。
4佩環が月夜に帰って来て、此の花と化作って幽独かと想う。
5猶も記す、深宮の旧事、那人は正ど睡裏り、飛んで蛾緑に近づいた。
6春風の似に盈盈も不管くのは莫めて、早く与に金屋に安排きなさい。
7還た一片を波に随って去らせれば、又た却って玉龍の哀しい曲を怨むだろう。
8恁時に重び幽かな香りを覓ねることに等っても、已に小窓の横幅に入っているだろうから。
紹熙二年(1191)、三十七歳の作。
⇒『宋詞三百首』194疏影(姜夔)
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