2023年2月9日木曜日

白石詩047乍涼寄朴翁

乍涼寄朴翁

1前日松間歩屧帰、
2更将荷葉障秋暉。
3如今城裏抛団扇、
4応是山中試裌衣。
5水有秋容蓮漸少、
6樹含涼気鳥慵飛。
7炎天既懶趨城市、
8従此尤須恋翠微。

 

乍(きゅう)な涼しさに、朴翁に寄せる

 

1前日は松の間を歩屧(ある)いて帰り、

2更に荷の葉で(将)秋の暉(ひざし)を障(さえぎ)った。

3如今(いま)、城裏(まち)では団扇を抛(す)てていますが、

4応是(きっ)と山中では裌衣(あわせ)を試しているでしょう。

5水には秋の容(けはい)が有り、蓮が漸(しだい)に少くなり、

6樹は涼気を含んで、鳥が慵(ものう)げに飛んでいる。

7炎天だと既(それだけ)で城市(まち)に趨(でかけ)るのが懶(おっくう)で、

8此(これ)から(従)は尤(とりわ)け翠微(やまのおく)が恋しくなるにちがいない(須)。


制作年、未詳。 0朴翁:葛天民。 1歩屧:歩く。 4裌衣:裏地のある着物。 8翠微:山の深いところ。

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