2023年2月7日火曜日

白石詩030出北関

出北関

1呉児臨水宅、
2四面見行舟。
3蒲葉侵鵝項、
4楊枝蘸馬頭。
5年年人去国、
6夜夜月窺楼。
7伝語城中客、
8功名半是愁。

 

北関を出る

 

1呉の児(ひと)の臨水(みずぎわ)の宅(いえ)、

2四面(しほう)に行く舟が見える。

3蒲の葉は鵝(ガチョウ)の項(くび)を侵し、

4楊の枝は馬の頭を蘸(ひた)す。

5年年、人は国を去り、

6夜夜、月は楼を窺う。

7語(ことば)を伝えよう、城中(まち)の客(たびびと)に、

8功名は半ばは是れ愁いである、と。


制作年、未詳。 0北関:臨安の北門。呉自牧『夢粱録』巻七に「城北門者三、曰天宗水門、曰余杭水門、曰余杭門、旧名北関是也」とある。

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