2023年2月23日木曜日

白石歌022浣溪沙③

浣溪沙

辛亥正月二十四日、発合肥。

1釵燕籠雲晚不忺、擬将裙帯繫郎船、別離滋味又今年。

2楊柳夜寒猶自舞、鴛鴦風急不成眠、些児閑事莫縈牽。


辛亥正月二十四日、合肥を発(たびだ)つ。

 

1釵燕(かんざし)を籠雲(かみ)につける晚の不忺(やるせな)さ、裙帯(おび)を(将)郎(あのひと)の船に繫ぎたい(擬)、別離の滋味(あじわい)が又た今年も。

 

2楊柳やなぎは夜の寒さに猶まだ自みずから舞い、鴛鴦は風の急はげしさに不成眠ねむれない、些児つまらない閑事ことで縈牽ぐずぐずしてはいけない莫。 


紹熙二年(1191)、三十七歳の作。 0合肥:安徽省合肥。別れに際し、前半は女性、後半は男性の気持ちを詠んでいる。 1釵燕:燕の飾りがついているかんざし。 籠雲:豊かな髪。 忺:意にかなう。『方言』に「青斉呼意所好為忺」とある。 2些児:小さい。

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