2023年2月4日土曜日

白石詩021生雲軒

生雲軒

1在山長与雲同斎、
2出山憶雲雲不来。
3千金買得太湖石、
4数峰相対寒崔嵬。
5朝来忽覚青苔湿、
6靉靉如炊石間出。
7白雲何処不相逢、
8却怪年年枉相憶。
9王郎胸中横一邱、
10在山出山雲与遊。
11更呼白石老居士、
12来倚雲根吟七字。

 

生雲軒

 

1山に在(い)るときは長も雲と(与)斎(へや)が同じだったが、

2山を出ると雲を憶(おも)っても雲は不来(こな)い。

3千金で太湖石を買得(か)うと、

4数峰が相対(むきあ)って寒々と崔嵬(そびえ)ている。

5朝には(来)忽(ふっ)と覚(きづ)く、青い苔が湿っていて、

6靉靉(もくもく)と炊いている如(よう)に石の間から出ている。

7白雲は何処(どこ)で不相逢(あえな)いだろう(どこでもあえる)、

8却(むし)ろ怪(おか)しい、くる年もくる年も枉(いたずら)に相憶(おも)っていたことが。

9王郎(さん)の胸中には一邱(おか)が横(ひろが)り、

10山に在(い)ても山を出ても雲と与(とも)に遊んでいる。

11更に白石老居士(わたし)を呼んで、

12雲根(くものね)に来倚(よ)せて七字(し)を吟じさせる。


制作年、未詳。 0生雲軒:未詳。 3太湖石:太湖周辺の丘陵から切り出される穴の多い複雑な形の奇石。 4崔嵬:そびえるさま。 12雲根:太湖石のこと。

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