2023年2月1日水曜日

白石詩015昔遊詩⑬

昔遊詩

其十三

1既離湖口県、
2未至落星湾。
3舟中両三程、
4程程見廬山。
5廬山遮半天、
6五老雲為冠。
7朝看金畳畳、
8暮看紫巉巉。
9瀑布在山半、
10髣髴認一斑。
11廬山忽不見、
12雲雨満人間。

 

1既に湖口県を離れたが、

2落星(山)の湾には未至(まだつかな)い。

舟中で両、三程

程程(どこで)も廬山が見えた。

5廬山は半天を(さえぎ)り、

6五老(峰)は雲が冠を為している。

7朝には金の畳畳(かさなりあ)うのが()え、

8暮れには(あかむらさき)巉巉(けわし)いのが()える。

9瀑布は山半(さんぷく)()り、

10髣髴(ぼんやり)一斑(いちぶ)が認められる。

11廬山が(ふっ)不見(みえな)くなり、

12雲雨が人間(せかい)に満ちた。


1湖口県:江西省九江市にあり、鄱陽湖の出口にあたる。 2落星:江蘇省南京市東北に落星山があり、西は摂山に接し、北は長江に臨む。ここに大きな星が落ちてきたという言い伝えがある。 4廬山:江西省九江市南部にある名山。 6五老:五老峰。奇岩の峰で、五人の老人が座っているように見える。 8巉巉:山の険しいさま。

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