元夕不出
1憶昨天街預賞時、柳慳梅小未教知。
2而今正是歓遊夕、却怕春寒自掩扉。
3簾寂寂、月低低、旧情惟有絳都詞。
4芙蓉影暗三更後、臥聴鄰娃笑語帰。
慶元三年(1197)、四十三歳の作。 1元夕:正月十五日。元宵。 1天街:天子の御成り路。預賞:臘月十五日から正月十五日の元宵まで、提灯を試す習俗があり、これを「預賞」と呼んだ。 柳慳:柳の葉が芽吹いたばかりで柔らかいさま。「慳」は吝嗇の意。 3絳都詞:「絳都春」という詞調名。北宋・丁仙現在に「絳都春(融和又春)」詞があり、汴京の元宵を詠っている。これを指すか。 4芙蓉:ハスの花。ここは花提灯をいう。陸游「灯夕有感」に「芙渠紅緑亦参差」とある。
3簾寂寂、月低低、旧情惟有絳都詞。
4芙蓉影暗三更後、臥聴鄰娃笑語帰。
元夕に不出かった
1憶す、昨の天街、預賞の時、柳の慳と梅の小は未教知い。
2而今正是に歓び遊ぶ夕、却ず春の寒さを怕れて自ら扉を掩す。
3簾は寂寂り、月は低低く、旧の情は惟だ「絳都」の詞だけに有る。
4芙蓉の影が暗い、三更の後、臥って鄰の娃が笑語いながら帰ってきたのを聴いている。
慶元三年(1197)、四十三歳の作。 1元夕:正月十五日。元宵。 1天街:天子の御成り路。預賞:臘月十五日から正月十五日の元宵まで、提灯を試す習俗があり、これを「預賞」と呼んだ。 柳慳:柳の葉が芽吹いたばかりで柔らかいさま。「慳」は吝嗇の意。 3絳都詞:「絳都春」という詞調名。北宋・丁仙現在に「絳都春(融和又春)」詞があり、汴京の元宵を詠っている。これを指すか。 4芙蓉:ハスの花。ここは花提灯をいう。陸游「灯夕有感」に「芙渠紅緑亦参差」とある。
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