昔遊詩
其十五
1衡山為真宮、
2道士飲我酒。
3共坐有何人、
4山中白衣叟。
5問叟家何在、
6近住山洞口。
7殷勤起見邀、
8徐歩入林藪。
9雲深険径黒、
10石乱湍水吼。
11尋源行漸遠、
12茅屋剪如帚。
13老烹茶味苦、
14野琢琴形醜。
15叟云司馬遷、
16学道此居久。
17屋東大磐石、
18棋画今尚有。
19古木庇覆之、
20清泉石根走。
21因悲百年内、
22汲汲成白首。
23仙人固難値、
24隠者亦可偶。
25追惟恍如夢、
26欲画無好手。
其十五
1衡山は真(人)の宮で為って、
2道士が我に酒を飲ませてくれる。
3共に坐るのは何人で有ろう、
4山中の白衣の叟だ。
5叟に家は何在かと問うと、
6近くの山洞の口に住んでいる、という。
7殷勤に起って邀えられ、
8徐と歩いて林藪に入る。
9雲は深く険しい径は黒い、
10石は乱(立)し、湍水が吼えるよう。
11源を尋ねて行くと漸に遠くなり、
12茅屋は帚の如に剪ってある。
13老烹だったので茶の味は苦く、
14野く琢んだ琴の形は醜い。
15叟が云う、司馬遷は、
16道を学んで久く此に居た、と。
17屋の東の大きな磐石には、
18棋画が今も尚お有る。
19古木が之を庇覆い、
20清泉が石の根を走れている。
21因で悲しむ、百年の内に、
22汲汲として白首に成ることを。
23仙人は固り値い難い、
24隠者も亦た可偶るだろうか(いや会えない)。
25追惟すと恍して夢の如、
26画こうとしても好手は無い。
10湍水:早瀬。
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