2023年2月28日火曜日

白石歌015鷓鴣天③

鷓鴣天

丁巳元日

1柏緑椒紅事事新、鬲籬灯影賀年人。
2三茅鐘動西窓暁、詩鬢無端又一春。

3慵対客、緩開門、梅花閑伴老来身。
4嬌児学作人間字、鬱塁神荼写未真。

丁巳元日

 

1柏緑と椒紅、事事(なにもかも)が新しい、籬を(へだて)て影を(うつ)す、年を(いわ)う人々。

三茅(てら)の鐘が動かす、西の窓の(あかつき)、詩(人)の鬢に無端(はしな)()た一春。

 

3客に(むか)うのも(ものう)い、(ゆっくり)と門を開けると、梅の花が(しずか)かに老来(おい)た身に(よりそ)う。

嬌児(こどもたち)人間(せけん)の字を学作(なら)い、鬱塁と神荼は写未真(きちんとかけな)い。


慶元三年(1197)、四十三歳の作。 1柏緑:柏の葉を酒に浸し、元日に祈りながら飲む風習があった。 椒紅:椒の実を酒に浸けたもの。色が赤くなる。 2三茅鐘:広く寺の鐘をいう。 4鬱塁・神荼:邪気を払う二神をお札や春聯にして門に飾る。

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