2023年2月3日金曜日

白石詩006春日書懐②

春日書懐

其二

1春雲駅路暗、
2遊子眇帰程。
3永懐故山下、
4風雨悲柏庭。
5翁仲不解語、
6幽鳥時時鳴。
7人家挿垂柳、
8客裏又清眀。

其二

 

1春の雲、駅も路も暗い、

2遊子(たびびと)には帰程(かえるみち)が眇(とお)い。

3永(なが)く懐(おも)う、故(ふるさと)の山の下(ふもと)、

4風雨が柏庭(はか)に悲しくふきつけていることだろう。

5翁仲は語(ことば)が不解(わからな)い、

6幽鳥(とり)が時時(しばし)ば鳴いている。

7人家では垂柳(やなぎ)を挿している、

8客裏(たびさき)で又(ま)た清眀。


4柏庭:墓地。中国の「柏」は常緑樹で、墓地に松とともに植えられた。 5翁仲:阮翁仲、秦朝の伝説の巨人。始皇帝に仕え、老いて故郷に返った後、始皇帝はその姿を銅像にしたが、腹の部分が空洞になっていて、中に数十人が入れたという。この銅像を咸陽司馬門の前に置き、匈奴の兵が近づくと銅像の中から秦兵が揺らして、匈奴を驚かせた。後に帝王や貴人の陵墓の前に石象がおかれるようになり、これを翁仲と呼んだ。 7人家挿垂柳:『武林旧事』巻三「祭掃」に「清明前三日為寒食節、都城人家皆挿柳満簷、雖小房幽居、亦青青可愛」とある。

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