2023年2月3日金曜日

白石詩006春日書懐④

春日書懐

其四

1武昌十万家、
2落日紫烟低。
3亭亭頭陀塔、
4高処白鳥棲。
5白鳥忽飛去、
6春山空四囲。
7南楼有佳人、
8再召且再辞。
9閉門課文事、
10攖物深天機。
11斯人不可致、
12白鳥会来帰。

 

其四

 

1武昌十万家、

2落日に紫烟(もや)(たれこめ)る。

亭亭(そびえ)る頭陀(寺)の塔、

4高い処に白鳥が棲んでいる。

5白鳥は(ふっ)と飛び去り、

6春の山が(むな)しく(しほう)を囲む。

7南楼に(すぐ)れた人が()て、

8再び召れたが(やは)り再び(ことわ)った。

9門を閉ざして文事(がくもん)を課し、

10物に(まつわ)られても天機(ことわり)を深くする。

11斯の人は(こさせ)ることはできない(不可)から、

12白鳥は(きっ)と帰って来るだろう


3亭亭:高いさま。まっすぐに立つさま。 頭陀塔:鄂州に頭陀寺がある。 7南楼:黄鶴山にあった。『方輿勝覧』巻二十八「鄂州」に「南楼、在郡治南黄鶴山」とある。 9文事:学問や文芸に関する事柄。 10天機:造化の機密。自然の神秘。 12白鳥:白石自身を指すか。

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