1晴窓日日擬雕虫、
2惆悵明時不易逢。
3二十五絃人不識、
4淡黄楊柳舞春風。
戊午の春の帖子
1晴い窓べで日日、雕虫を擬るが、
2明るい時には逢い不易いのが惆悵しい。
3二十五絃を人は不識い、
4淡黄の楊柳が春風に舞う。
慶元四年(1198)、四十四歳の作。 0春帖子:「春帖」「春端帖」「春端帖子」ともいう。宋代、翰林で一年に八回、帖子詞を作り、天下太平を謳い、寓意をこめ、禁中の門に貼った。立春の日に作る帖子詞を「春帖子」という。華麗な五言絶句、七言絶句が多い。周密『武林旧事』「立春」に「(立春日)学士院撰進春帖子」とある。 1雕虫:とるに足らない小技、詩文を作ることを言う。 2惆悵明時不易逢:前年に雅楽を論じて「大楽議」一巻、「琴瑟考古図」一巻を進上したが、採用されなかった。 3二十五絃:瑟の弦は二十五本。もと五十弦だったが、音色が悲しすぎるので半分にした、という故事がある。『史記』「封禅書」に見える。
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