2023年1月23日月曜日

白石詩068登烏石寺観張魏公劉安成岳武穆留題劉云侍児意真奉命題記

登烏石寺観張魏公劉安成岳武穆留題劉云侍児意真奉命題記

1諸老凋零極可哀、
2尚留名字圧崔嵬。
3劉郎可是疏文墨、
4幾点胭脂汙緑苔。

 

烏石寺に登り張魏公・劉安成・岳武穆の留題(かいたもの)を観た。劉が云(い)っている、侍児の意真が命を奉って題記(か)きました、と。

 

1諸老が凋零(なくな)って極(とて)も可哀(かな)しいが、

2尚(ま)だ名字(なまえ)を留めて崔嵬(やま)を圧している。

3劉郎(さん)は可是(けっし)て文墨(ぶんしょう)に疏(うと)くないが、

4幾点(いくら)かの胭脂(べに)が緑の苔を汙(よご)すことになった。


開禧二年(1206)、五十二歳の作。 0烏石寺:仏教の聖地で、浙江省龍游県北二十五キロにある。金衢盆地の北屏。 張魏公:張浚、『宋史』本伝に「進封魏国公」という。 劉安成:劉光世、『宋史』「孝宗紀」に「(乾道八年十二月)丙辰追封劉光世為安成郡王」とある。 岳武穆:岳飛、『宋史』本伝に「淳熙六年諡武穆」とある。 侍児意真:『清波雑志』巻十「客舎留題」に「劉武僖自柯山赴召、記歳月於仰高亭上、末云、侍児真意代書、後有人題曰、一入侯門海様深、漫留名字悩行人、夜来髣髴高唐夢、猶恐行人意未真」とある。 2崔嵬:石の高山。

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