2023年1月10日火曜日

白石詩064湖上寓居雑詠⑦

湖上寓居雜詠

其七

1布衣何用揖王公、
2帰向蘆根濯軟紅。
3自覚此心無一事、
4小魚跳出緑萍中。

 

其七

 

1布衣(わたし)なんぞ何(どうし)て王公に揖(あいさつ)を用(す)ることがあろう、

2帰って蘆の根のところで(向)軟紅(ほこり)を濯(あら)おう。

3此(こ)の心に無一事(なにもな)いことは自覚(わか)っている、

4小魚が跳び出した、緑の萍(うきくさ)の中から。


1布衣:平民のこと。平民は錦繡の衣を着てはいけなかったことから。 揖:両手を前に組んで、その手を動かす挨拶。相手に敬意を表わす。 2軟紅:「軟紅塵」に同じ。繁華街の賑わいをいう。俗世の塵ほこり。

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