2023年1月16日月曜日

白石詩064湖上寓居雑詠⑫

湖上寓居雜詠

其十二

1鉤窓不忍見南山、
2下有三雛骨未寒。
3惆悵古今同此味、
4二陵風雨晋師還。

 

其十二

 

1鉤窓(まど)から南山を見るに不忍(しのびな)い、

2下に三つの雛(おさな)い骨の未寒(あたたか)いのが有るから。

3惆悵(かな)しい、古(むかし)も今も同じ此(こ)の味(あじわい)、

4二陵の風雨、晋師(ぐん)は還(かえ)ったけれど。


1鉤窓:外に「鉤闌(鉤欄)」のある窓。 2三雛骨:三人の幼い子の遺骨。 未寒:亡くなって間もないことをいう。 4二陵風雨:春秋時代の秦の軍師、蹇叔が出征する息子に、二陵(北陵と南陵)で戦死するだろうが、お前の骨は必ず拾ってやると言った故事。晋の伏兵により、ここで秦軍が全滅した。『左伝』「僖公三十二年」に「蹇叔之子与師、哭而送之曰、晋人禦師必於殽、殽有二陵焉。其南陵、夏后皋之墓也、其北陵、文王之所辟風雨也。必死是間、余収爾骨焉」とある。

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