張平甫哀挽
1将軍家世出臞儒、
2合上青雲作計疎。
3呉下宅成花未種、
4湖辺地吉草新鉏。
5空嗟過隙催人世、
6賴有提孩読父書。
7他日石羊芳草路、
8弟兄来此一沾裾。
張平甫哀挽
1将軍の家世に臞儒が出て、
2合に青雲に上るべきだったが、計を作すに疎かった。
3呉の下に宅が成て、花が未種いうちに、
4湖の辺の地が吉く、草が新たに鉏かれたばかりだった。
5空しく嗟く、過隙は人の世を催る、
6提孩が有て父の書を読むことが賴りだ。
7他日か石の羊や芳草の路で、
8弟兄が此に来て、裾を一沾らすでしょう。
嘉泰二年(1202)、四十八歳の作。 0張平甫:張鑑、字は平甫。張鎡の弟。 1将軍家世:張鑑・張鎡は、南渡した名将張浚の曾孫。 臞儒:痩せた儒者。隠居して出仕しない意を含む。『漢書』「司馬相如伝」に「相如以為列仙之儒居山沢間、形容甚臞、此非帝王之仙意也」とある。 2青雲:高位の喩え。 5過隙:時間が短いこと、光陰が過ぎやすい喩え。 6提孩:幼児、児童。 7石羊:墓前に置かれた石の羊。『封氏見聞記』巻六「羊虎」に「秦漢以来、帝王陵前有石麒麟・石象・石馬の属、人臣墓前有石羊・石虎・石人・石柱之属、皆所以表飾墳壟、如生前之儀衛耳」とある。 8沾裾:涙を流すこと。
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